般若心経の解読 空と私達

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般若心経は難解な文章で、色々な解釈がなされています。

特に根幹にある「空」の定義については様々です。

このサイトでは、岩根和郎先生の著書 「暗号は解読された 般若心経」の解釈を記載します。

即ち、空とは

《求める究極の実在》

《真実》

《宇宙》

《宇宙の根源》

《宇宙の理念》

《宇宙の理念が表現された状態》

《宇宙の秩序》

《宇宙の生命活動》

《宇宙の創造活動》

《普遍の真理》

《絶対普遍の価値体系》

《唯一絶対の存在》

《全存在》

《全存在を入れる入れ物》 

そして「空」とは、これらの概念を「同時」に全て満たす存在である。

同時」とは時間的な概念の同時ではなく「時間軸を超越した、存在」としての「同時」という意味

私達「人間」は「色」と「受想行識」の二つ立場に分離しています。

般若心経では

色不異空 空不異色 色即是空 空即是色

と記載されています。

色は空に異ならず 空は色に異ならず 即ち色は空である 即ち空は色である

つまり私達は超実態である「空」そのものです。

現実社会においては「受想行識」の立場で情報を受け取り、思い、行い、認識して生きていますが本質の部分では「空」と繋がっていると般若心経は語っています。

現実世界には時間と空間があり、生や死、汚い綺麗、増えたり減ったりと様々な事象の変化がありますが、そのような概念を超えた超実体が私達の本質であると説かれるとなんだか嬉しいと思いませんか?

私達が「空」に帰還している状態が瞑想状態と思われます。

脳を瞑想状態にする時間を作る事は、現実世界に戻っても新しい発想を生み出したりする効果があります。

「マインドフルネス」という表現で海外でも実践されていますね。

般若心経を読み解く事は自分を知る事でもあるようです。